Google Pixel 2/Pixel 2 XLのレビュー:実用性とデザイン性を兼ね備え、高性能のカメラを搭載

編集者: 石橋 東雅日付: 2017.11.13

更新: 2022.01.21

10月5日にGoogleはハードウェアの新製品発表会を開催しました。最も重要な新製品は新型スマートフォンGoogle Pixel 2&Pixel 2 XLの2機種です。

ハードウェアの開発を重視するGoogleにとって、今回の新型2機種は間違いなく腕前を見せる良い機会ですが。そして、直接アップル、サムスンと競合する主要製品になります。いったい Google Pixel 2&Pixel 2 XLはどうですか?先に海外で登場したGoogle Pixel 2&Pixel 2 XLについて、海外メディアの評価を下記にまとめています。

一・実用的な小型画面、全面ディスプレイが魅力

昨年のGoogle Pixel&Pixel XLの2機種に比較すると、Google Pixel 2&Pixel 2 XLはデザインが大きく異なっています。Google Pixel 2はHTCに委託して、、5インチのフルHD解像度ディスプレイを採用しています。画面サイズや縦横比は高くないです。上下のベゼルはやや広いです。全体的なデザインは旧モデルのPixelの伝統を色濃く受け継ぎます。小型サイズのため、より持ちやすいです。大型画面がはやっている現在、Pixel 2はわずかの片手で握りしめることで操作できるAndroid端末になります。

Google Pixel 2 XLはLGに委託して製造しています。LG V30に類似していた「フルスクリーン」のデザインを採用しています。スクリーン材質もAMOLEDからPOLEDに変更し、解像度は2880×1440ピクセルに上がっています。Cnetによると、「フルスクリーン」である為、Pixel 2 XLはiPhone X、サムスンノート8の競合製品のように見えるようです。

Pixel 2&Pixel 2 XLは同じOLEDスクリーンを使用していますが、製造元が異なり、原理と技術も少し違います。然しながら、GoogleはPixel 2&Pixel 2 XLのスクリーンにかなり自信を持っています。GoogleのハードウェアディレクターのRick Osterloh氏は「画面は明るさ、色域、画質、コントラストなどの複数のパラメータで比較されていますが、われわれはすべての面で非常に強く、すべての面で強大なメリットを持っています。」と語っています。

画面を別として、Pixel 2&Pixel 2 XLの外観は他の面で大きな違いはありません。

Pixel 2&Pixel 2 XLのデザインは前世代の続きとして、ガラスと金属ヒットカラーデザインとなっています。だだし、新世代のPixel 2&Pixel 2 XLのアルミニウム合金のボディの割合が明らかに大きくなっています。このデザインのメリットとしては、多くの指紋が付くことを避けることができ、手で携帯を操作する時も滑りにくくなるのです。

今回のPixel 2はJust Black、Clearly White、Kinda Blueの3色があり、Pixel 2 XLはJust BlackとBlack&Whiteの2色があります。 黒と白のPixel 2のオレンジ色の電源ボタンは非常に目立ちますが、他のカラーバージョンの電源ボタンはそんなに目立たないのです。

Pixel 2&Pixel 2 XLは3.5mmのヘッドフォンジャックを廃止して、1つのUSBタイプCインタフェースしか使用できません。 その代わりに、Pixel 2&Pixel 2 XLはBluetooth 5.0をサポートするだけでなく、スピーカーのデザインを改善し、ステレオスピーカーの忠実度を向上させました。Bluetoothイヤホンが最適な選択です。

Pixel 2はHTC 、Pixel 2 XLはLGに委託して製造していますが、The Vergeの編集者は何日かの試用により、この2つのモデルではGoogleの特徴がHTCやLG より多いことが判明しました。

この間Googleは11億ドルの莫大な金額でHTCのPixel設計チームを買収しました。約2,000名のエンジニアがGoogleのハードウェア部門に入りました。将来のPixelスマートフォンのデザインはきっとよりユニークになるでしょう。

二・Pixel 2はカメラでiPhone 8に完勝

撮影はいつもGoogle Pixelシリーズの大きなセールスポイントです。記者会見で、Googleは有名なカメラ評価機関である「DXO Markの推薦」を出しました。

Google Pixel 2とPixel 2 XL(レンズの画質が同じなため、下記はPixel 2と呼ぶ)DXO Mark評価点数は98点で、iPhone 8 Plus、サムソン Note 8の94点よりずっと高かったです。

これはPixel 2の優れた画質を持っているだけでなく、抜群のビデオ撮影機能があると証明しました。比較する前には、Google Pixel 2はシングルカメラ付きのスマートフォンであり、サムソン Note8、iPhone 8 Plusは現在トップクラスのカメラ付きのスマートフォンであることを知っておくべきなのです。

DXO Mark の評価システムでは、Pixel 2のカメラの点数は99点で、サムスンノート8の100点だけに次いでいます、ビデオの評価点数は96点で、iPhone 8 Plusの89点よりずっと高いです。

Google Pixel 2は1220万画素のメインカメラ、絞り値f / 1.8を使用し、OISの光学画像安定化、レーザーフォーカス、デュアルコアピクセルオートフォーカス技術をサポートしています。

カメラにおいて、Google Pixel 2は優れたオートフォーカス機能を持ち、室内も室外もホワイトバランスが非常に的確に取れます。写真の許容値も非常に優れています。同時に多くの細部まで明瞭に撮影することができます。さらに、パワフルなフラッシュと、「ポートレートモード」の魅力的なぼかし効果もPixel 2が99点が取れたポイントです。

短所といったら、リモートズームのディテールロスはやや深刻で、一部の明るい環境ではフレアが発生する恐れがあります。

ビデオにおいて、Pixel 2は光学画像安定化及び電子振れ防止があるため、撮影が非常に安定しています。フォーカシング、コークスもかなり高速です。 さらに、撮影中のホワイトバランス、ノイズリダクションも非常に優れていますが、手で持つ時はまだ露出が安定しない現象が発生しています。

全体から見ると、Pixel 2カメラは画質がかなり良いですが、98点はこれ以上超えないわけではないです。今後のスマートフォンのカメラ性能の向上には期待を寄せます。

三・インテリジェントな新機能

「AI +ハードウェア+ソフトウェア」

これは発表会でGoogleが特に強調した新しい戦略であります。そのため、Google Pixel 2 にはより多くのインテリジェントなデザインが追加されました。

2つのモデルのPixel 2はOLEDディスプレイを使用している為、OLEDの一部発光機能のために、Google Pixel 2にはAlways On Display機能を搭載しました。つまり画面には常に時間、通知などの情報が表示されます。さらに、Pixel 2は歌のリアルタイムもサポートしている為、いつでも周りで放送している音楽を認識することができます。

HTC U11はボディの両側を握ることで、ショートカットの握る機能を起動させることができます。今回はGoogle Pixel 2も同様のActive Edgeを導入しました。 Googleの消費者向けハードウェア部門の製品管理担当副社長Mario Queiroz氏は次のように述べています。

「我々はActive Edgeを導入しました。これは仕掛けではなく、より実用的にしようとしています。」

そのため、Pixel 2のボディの両側を押してフォンをバイブムードにすることができます、或いはGoogle Assistantをすぐに起動することができます。これで、ユーザーは皆の前で「Ok、Google」と言って音声アシスタントを起動しなくても良いのです。

Google Pixel 2は初めてGoogle Lensを導入したスマートフォンです。位置、画像データなどの情報を組み合わせるにより、ユーザーはGoogle Lensを使って簡単に操作できます。例えば、壁にあるWiFiアカウントのパスワードをスキャンして、自動的にWiFi接続することができます。ただし、Google Lens機能はまだ限られており、確実に実行させるためにはかなり多くのモデルが必要です。

時間の経過につれて、Google Lensはより豊かな機能を対応できて、より実用的になるかもしれません。

結論

Pixel 2は優れた製品であるが、Googleのハードウェアの成長の道のりはまだまだ長いです。

ほぼすべてのGoogle Google Pixel 2 & Pixel 2 XLを使ってみたメディアは、これは非常に実用的なスマートフォンだと思っています。優れたカメラ、インテリジェントなシステム及びいくつかの驚く小さなデザインがあります。

しかしながら、同時に多くのメディアも心配を表明しました。

Gsmarenaは「Pixel 2は実用的なデバイスだと思いますが、大衆市場に向いていません。 2016モデルのPixelのミスを繰り返す可能性があります。Pixelユーザーが何人いるのか知っているのでしょうか」と述べました。

昨年、Google Pixelはたくさんの好評を受けましたが、生産能力、流通などの原因により、1年間の販売サイクルで400万台しか発売していませんでしたが、iPhone 7シリーズは新発売最初の1週間で約1,000万発売していました。

The Vergeは、アップルとサムスンにはGoogleが持っていないメリットがある:最先端チップを持ち、高級パーツを容易に入手できると考えています。

Google Pixel 2&Pixel 2 XLはそれぞれ649ドルと849ドルと安くはないし、タイムセールで好きに買えるわけでは有りません。普通の消費者にとって、製品にはあまりにも多くの面白い機能を持たなくても良いです。快適さと信頼性はもっと重要です。

恐らく短期間でGoogle PixelはiPhoneやギャラクシーのライバルになりませんが、少なくともスマートフォンの品質と機能の観点から見たら、Googleは確実にハードウェアをやっている姿が見えます。

競争が激しい今のスマートフォン市場では、Googleはまだ勝つチャンスがありますか?

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