ICカード, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=5494 / CC BY SA 3.0
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「接触型ICカードリーダ/ライタ」と「マイナンバーカード(個人番号カード)」 「非接触型 ICカード リーダ/ライタ」と「マイナンバーカード」 ICカード(アイシーカード、英: integrated circuit card; ICC)とは、情報(データ)の記録や演算をするために集積回路 (IC) を組み込んだカードのことである。
国際的にはスマートカード (smart card) やチップカード (chip card) とも呼ばれ、日本では、特に演算処理機能を持つものをスマートカードと呼ぶ。
カード内にRAMやROM、EEPROMといった半導体メモリを組み込むことにより、情報量が従来の磁気ストライプカードと比べて数十倍から数千倍になる。
さらに、CPUやコプロセッサなどを内蔵することで、カード内部で情報処理が可能になるという特徴がある。
これを応用して、Intelが専用のドックに専用のICカードを挿入し、パーソナルコンピュータとして利用できるインテル Compute Cardを開発した。
情報処理や記憶は全てカード上で行う。
ICカードの普及以前は、1960年にIBMによって発明された磁気ストライプカードが使われていた。
ICカードは、ドイツでは1968年にヘルムート・グレトルップ(Helmut Gröttrup)とユルゲン・デトロフ(Jürgen Dethloff)が共同で、日本では1970年に有村國孝が、フランスでは1974年にローラン・モレノ (Roland Moreno) が、それぞれ発明している。
グレトルップは1968年に特許を申請したが、認められたのは1982年になった。
ICカードをその機能により分類すると、次の4つに分けられる。
CPUを搭載して単体で演算能力を持つICカードは1970年代後半に登場した。
製品としてはブルとモトローラが共同で、1973年から1979年に掛けてメモリカードやマイコンカード(EEPROM内蔵CPU、CPU搭載EEPROM、1チップ化したもの)を開発した。
これがICカードの始まりとなった。
ブルのICカード部門会社のブルCP8は日本国内において大日本印刷と合弁でSPOM JAPANを設立した。
マイコンカードの基本技術はCP8技術、或いはSPOM (Self Programmable One-chip Microcomputer) 特許として知られ、世界中のカードメーカーにライセンスされた。
その後、現在のSTMicroelectronics NVが1982年にセキュア・メモリICを開発した。
日本では1981年に大日本印刷が研究を開始し、1983年に大日本印刷や凸版印刷がICチップインカードを、東芝が1984年にICカードを、日立製作所(現在のルネサス エレクトロニクス)が1985年にICカードマイコン (HD65901) をそれぞれ開発した。
ソニーも1988年から非接触ICカードの研究開発に着手していた。
初期のCPUは4bit – 8bitCPUであったが、その後16bit – 32bitCPUが搭載された。
8051、8052、6805、Z80、H8、AE-4、AVR、ARM、MIPSなどの既存アーキテクチャを使うものだけでなく、独自の非公開アーキテクチャを採用するものもある。
メモリサイズは当初256bit – 8kByteであったが、徐々に大きくなり、2003年頃には32kByte – 512kByte、1MByteになっている。
不揮発性メモリとしては、EEPROMの他にフラッシュメモリやFeRAM (FRAM) を搭載したカードがある。
当初、EEPROMの書き換えにはIC駆動に用いるVccとは別に専用の電圧を必要としていたが、その後Vccだけで動作できる様に改良された。
RSA用コプロセッサ搭載カードは1990年代前半に登場した。
DES/トリプルDESはソフトウェアで実装される場合と、専用回路で実現する場合がある。
当初のICカードはプログラムをROMに格納していたが、1990年代後半にはプログラムを不揮発性メモリにダウンロードできる仕組みを持つプラットフォーム型ICカードと呼ばれるMULTOSカードやJavaカードが開発された。
MULTOSカードはMasterCard、大日本印刷、日立製作所が開発し、プラットフォーム型ICカードの先駆けとなった。
MULTOSカードは、MELという専用のアセンブラライクな言語でプログラムを記述する…
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