編集者: 原田 かすみ日付: 2019.03.21
更新: 2022.01.21
SSD(ソリッドステートドライブ・Solid State Drive)とはフラッシュメモリを用いたパソコン用の記憶装置のことです。HDDと比べてはサイズが小さくて電力の消耗も少ないメリットを持ちますので、近年のノートPCにはよく使われています。しかし、この新型の記憶装置ですが、SSDも弱点がないとは言えません。
SSDの故障率はHDDより低いですが、万が一故障してしまった場合、SSDは構造のせいでデータ解析が困難で、データの復旧がHDDよりも難しいです。そのため、SDDデータが紛失してしまった時の解決方法、そしてSSDデータ紛失原因とそれ相応の予防策は早めに把握するほうがいいです。これからはSSDデータの復旧方法とSSDのデータ紛失原因を説明しますので、SSDを利用する皆様は下記をご参照ください。
SSDの紛失したデータを取り戻したいけど、やり方が分からない時、まずは復元ソフトでSSDをスキャンしてみましょう。ここでは操作が分かりやすくて、初心者でもうまく使える復元ソフト「データ復旧」の使用方法を紹介します。
「データ復旧」はSSDを全面的にスキャンして、中にある全てのデータを検出・復旧できるソフトです。パソコン用の復元ソフトなので、Windows・Macバージョンがあります。本ソフトは体験版の無料ダウンロードが提供されていますので、SSDデータ復元を体験したい時にはまずソフトをPCにダウンロードしてインストールしてください。
ご注意:データ紛失が発生した場合、SSDへの新しいデータの追加をできるだけ避けてください。でないと復元したいデータが上書きされて徹底的に失うリスクがあります。復元用ソフトのダウンロード先とインストール先、復元されるデータの保存先なども復元対象のSSDを選択しないでください。
1.PCにインストールした後、「データ復旧」を起動してください。メイン画面にはユーザーのパソコンのドライブが表示されます。復元対象のSSDを選択してください。ちなみに、復元したいファイル種類を選んで、スキャン・復元対象のファイル種類を特定することもできます。最後に「スキャン」を押します。
2.SSDのスキャンが始まり、前に選択された種類によってデータは検出されます。復旧したいデータが検出されると、直接に右上の「停止」を押して、スキャンを終わらせましょう。もし復旧対象のデータはクイックスキャンに検出されなかったら、「ディープスキャン」を押して徹底的にSSDをスキャンするのも一つの選択肢です。
3.復元したいデータにチェックを入れて、「リカバリー」を押して保存先を指定しましょう。選定したデータは復旧されます。
次にはSSDデータ紛失原因をまとめてみます。SSD紛失の原因を判明すれば、その相応の予防策や解決方法を立てることも可能になるでしょう。
一、物理的な破損
HDDより物理衝撃には強いと言われても、SSDは水没・落下などで壊れてしまうリスクがあります。SSD自体は精密的な電子製品ですので、物理的な損害の修復は専門的な業者に依頼することはおすすめします。
二、高温
SSDの発熱がHDDより小さいですが、SSD自体ではなくてパソコンの温度が高まり、室内が高温になる場合にもSSDの状態に悪影響を及ぼします。SSDのデータを守るにはパソコンの掃除や室温の調整を注意して、うまく排熱できる環境を作ってください。
三、ウイルス攻撃
ウイルスの侵入でデータが破壊されて表示できなくなり、SSDのシステムファイルが壊されてアクセスできなく、あるいは直接クラッシュされる場合もあります。その時はSSDデータの復元だけではなく、ウイルス対策ソフトでSSDのウイルスを駆除することも必要になります。
四、人為的ミス
誤ってデータやパーティションを削除したり、SSDをフォーマットしたりしました。誤操作の損害を最低限に抑えるためには、できるだけ復元ソフトで消されたデータを復元してみるだけではなく、重要なデータをバックアップするのも有効です。
五、システムファイル破損
SSDの損害で中身のファイルを読み取れなくなり、アクセスできなくなり、「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」というエラーが表示されます。フォーマットでSSDの問題を修復してみる前に、まずデータ復元ソフトでSSDをスキャンしてみて、元データの救出を試してください。
六、経年劣化
SSDはHDDと比べて静電気には弱くて容量も小さいものです。処理速度、転送速度と安定性がHDDより大幅に優れていますが、最初からHDDのような長期データ保存向けの記憶装置ではありません。そのため、どんなにSSDを延命しようとしても、長期使用によってのSSD劣化問題は回避できません。SSDの動作が重くなり、その劣化が感じられたら、できるだけ早めにSSDのデータをバックアップしたり他のデバイスに転送したりしておくほうが賢明です。
読み書き速度を重視するためHDDを捨ててSSDを利用し始める人もいるでしょうか。実はSSDとHDDがそれぞれメリット・デメリットがありますので、ドライブの選択はニーズによって自分で決めてください。SSDとHDDそれぞれの長点を把握して使い分けましょう。